円安…対ユーロでも 新婚旅行で「バーガーセット」2人で1万円超 訪日客は“お得感”
1ドル=160円前半と円安水準が続くなか、ユーロに対しても円安が進んでいます。27日夜、過去最安値を更新し、一時1ユーロ=172円台まで下落しました。他の通貨と比べて日本の円は、一人負けの状態になっています。 【画像】なぜ?ユーロに対しても下落する円相場 専門家「日本の個人の投資家が…」
■外国人観光客…円安・ユーロ高の恩恵
霜降りの牛肉からあふれ出す肉汁とうまみ。浅草・雷門のすぐ近くにある神戸牛の専門店。ランチタイムの店内は、多くの外国人観光客でにぎわっていました。 神戸牛ダイア 東京エリア責任者 東野秀明さん 「9割くらい外国の方。外国の方だけで平均すると、1日80人くらい」 イタリアから旅行で2週間滞在する2組の親子も、日本を満喫していました。 カロルさん 「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行きました」 日本の伝統文化に触れようと、京都ではお茶会にも参加。 ジョヴァンニさん 「(Q.日本は楽しんでいますか)Yeah!」 今回の日本旅行の予算はというと…。 アリーナさん 「予算は決めていません」 ダニエラさん 「170万円くらいかな。予定よりオーバーすると思います」 27日、外国為替市場は1ドル=160円台後半まで進みました。バブル期以来、38年ぶりの円安水準となっています。 ドルだけでなくユーロに対しても、急速に円安が進んでいます。 27日は一時、1ユーロ=172円台前半まで下落。ユーロが導入された1999年以降、史上最安値を更新しました。 ヨーロッパから日本を訪れる観光客は、円安による“お得感”をかなり得られているようです。 スペインから 「日本に来て2日目なんですが、とても楽しんでいます」 「(Q.食べ物は高いと感じますか、安いと感じますか)安いです。スペインだと寿司はとても高いです」 ベルギーから 「寿司はベルギーに比べて安いです。(ベルギーでは)日本円で、15貫6000円くらいだと思います」 ユーロに対しても下落する円相場について、専門家は次のように話します。 SMBC日興証券 金融経済調査部 チーフ為替・外債ストラテジスト 野地慎氏 「誰が何をして円を売って円安なのかというと、例えば最近言われているのは、日本の個人の投資家が日本の低い金利ではちょっと困ったなということで、(金利が高い)ドル・ユーロの債券を買うことで円安が起きている。その通貨の魅力という意味では、通貨の金利やその国の経済の強さ。そこが一番大きい」