パチンコホール「貯玉再プレー」の手数料徴収が解禁 ユーザー離れを懸念して導入に慎重なホールが多い中、徴収を表明するホールが出てきた事情
とあるホールが手数料導入に踏み切った背景
手数料を徴収されるとなれば、その分ユーザーの貯玉が減るということ。ユーザーにとってはあまり歓迎できないのもの事実だ。 「手数料が解禁されたものの、慎重になっているホールがほとんどです。やはりユーザーとしては手数料を取られない方がうれしいわけで、手数料を導入すれば手数料を取っていないライバルホールに客を奪われてしまう可能性がある。手数料はシステム管理費を補うことはできても、集客的にはネガティブな要素になります」 そうしたなかで、宮城県のとあるホールが、2025年1月から貯玉再プレーの手数料を徴収すると発表したことが、パチンコユーザーの間で話題を呼んでいる。今後、同様に手数料徴収に動くホールが増えていく可能性もありそうだ。 「手数料徴収を発表したホールはブログでその背景を説明しています。それによると現金派のユーザーと貯玉再プレー派のユーザーの平等性を保ちたいという狙いがあるとのこと。いわゆる三店方式での換金を合法としたうえでの話ですが、宮城県は等価交換ではないので、出玉を換金するよりも貯玉再プレーに回したほうがお得だという事情があります。 さらに、宮城県では“貯玉再プレー無制限”がローカルルールとなっている地域なので、貯玉再プレー派のメリットがより大きくなっている。そういったなかで、現金派と貯玉再プレー派の平等性を保つために、手数料徴収に踏み切ったという話ですね。 また、パチンコのユーザーには一般のユーザー以外に“軍団”と呼ばれる一種のプロ集団がいます。軍団では複数の会員カードを回して使うなどして貯玉を共有するといった不正が横行しているケースも多く、そういった点で一般の現金派ユーザーとの不平等が生じているとも考えられます。 これらの状況を踏まえると、多くのユーザーが平等に遊技できるようにするために、貯玉再プレーの手数料導入はそれなりの効果があるでしょう。軍団については、一般のユーザーからは疎まれる存在ですし、ホールとしても軍団ばかりが出玉を得て、一般ユーザーが負け続けるような状況は避けなければならない。そういった背景もあり、貯玉再プレーの手数料導入を真剣に検討するホールが増えてくるかもしれません」