「バーバリー」「グッチ」を筆頭にコティは自社の高級フレグランスも好調
現在ハイパーニッチもしくは、ハイパープレステージフレグランスの市場の売り上げは約40億ドル(約6360億円)で、400億ドル(約6兆3600億円)規模とされる全世界のプレステージフレグランス市場の10%を占めている。急速に成長しているが、同社の該当商品は「グッチ」の“ザ アルケミスト ガーデン”など全体のわずか1%未満だった。今後は「インフィニメント コティ パリ」を同社の象徴的な主要ブランドに育成していく考えだ。
「マルニ」「エトロ」とのライセンス契約、
「マーク ジェイコブス」の新ラインで勢い付く
ライセンスに関しては、「マルニ(MARNI)」や「エトロ(ETRO)」との契約締結や、アパレルブランド「メックス(MEXX)」や「ブルーノ・バナーニ(BRUNO BANANI)」との契約更新などを発表している。今年2月にロレアル(L'OREAL)とビューティライセンスを締結したプラダ グループ傘下の「ミュウミュウ(MIU MIU)」とは、ライセンス契約を終了した。
その他にはプレステージコスメティクス部門が好調だった。「バーバリー」「カイリー コスメティクス」「グッチ」の3ブランドがけん引し、売上高は同25%増となった。さらにフレグランスライセンスを約20年間保有する「マーク ジェイコブス」とは、新たにビューティラインの開発を手掛けており、2~3年後とみられる発売にも期待がかかる。
コンシューマープロダクト部門では、世界的にマス向けフレグランス、スキンケア、ボディケア、マス向けカラーコスメティクスカテゴリーが好調だったことで、米国で低迷しているマス向けカラーコスメティクスの不調を相殺した。
24年通期の売上高については以前予測した同9~11%の成長の上限になると予測している。