エア・カナダ、12月から中国便を拡大 加政府の対中制限撤廃受け
[香港 30日 ロイター] - カナダの航空大手エア・カナダは12月から中国への直行便を増やす。カナダ政府が先週、中国の航空会社が就航できるカナダ便数に関する2022年の制限を撤廃したことを受けた。中国航空規制当局の機関紙「中国民航報」が30日に伝えた。 同紙は、中国とカナダ間の増便は貿易と経済を強化し、両国間の航空輸送のさらなる回復を促進すると指摘。中国の航空会社も増便申請を加速させていると報じた。 カナダと中国の関係は中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)の幹部逮捕などを受けて悪化。貿易摩擦は続いているものの、カナダは今年、関係安定化で中国と合意した。 現時点でカナダと中国間の航空便はコロナ流行期の渡航制限が終了した後も回復しておらず、19年と比べて約9割少ない。 現在バンクーバーから上海へ週4便運航しているエア・カナダは、12月7日から週7便に増やし、来年1月15日からはバンクーバーから北京への便を再び毎日運航するという。 エア・カナダからは今のところコメントを得られていない。