一ノ瀬颯“律”、堀田真由“涼”にプロポーズするが、「友だちでいて」と断られて立ち去る姿が切ない<若草物語>
堀田真由が主演を務める「若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ※Hulu、TVerでも配信)の第9話が、12月8日に放送された。律(一ノ瀬颯)が涼(堀田)にプロポーズするものの断られる姿が描かれ、見ていて辛くなった。(以下、作品のネタバレを含みます) 【写真】仁村紗和“恵”は渡辺大知“大河”に毅然とした態度を取る ■世界中で愛される四姉妹が令和ニッポンを舞台に蘇る 本作はアメリカの作家、ルイザ・メイ・オルコットが手がけた「若草物語」が原案。「もしあの四姉妹が令和ニッポンに生きていたら...」という着想から、舞台を大胆に現代に置き換えて描かれる、社会派シスターフッドコメディー。 堀田は、ドラマ制作会社で働く勝気で口が達者な町田家の次女・町田涼を演じる。しっかり者の長女・町田恵役は日テレ系ドラマにレギュラー出演するのは今作が初となる仁村紗和、明るく甘え上手な末っ子・町田芽役は畑芽育。おっとりとした心優しい三女・町田衿役は長濱ねるが扮する。 次女・涼の20年来の幼なじみ・行城律は一ノ瀬颯、ハローワークで働く正規職員で四姉妹の長女・恵とは周囲に内緒で職場恋愛を続けている小川大河は渡辺大知、ファッションデザイナー志望の服飾学生で四姉妹の四女・芽のクラスメイトである沼田灯司を深田竜生が演じる。 ■涼は突然、クビを宣告されてしまう 2024年、日本のとある小さな町。一つ屋根の下、たくましく騒がしく生きてきた町田家の四姉妹。三女の衿が突然、行方不明となって2年の月日が経っていたが、子どもを抱えて別人のような姿で再会する。 涼が初めてプロットライターを務めたドラマ「恋愛遊覧船」が無事にクランクアップを迎え、役者とスタッフを集めた打ち上げが盛大に開かれる。充実感でいっぱいの涼は、これからもかなえ(筒井真理子)の下で頑張っていこうと決めた…つもりが、かなえから「次の作品はプロットライターがもう決まってるの。あなたも、自分の仕事は自分で見つけないと」といきなりクビを宣告され、翌日から無職になってしまう。 一方、恵も勤めていたハローワークを退職。自分と同じように職場でのハラスメントに悩む非正規公務員が安心して働ける世の中になるよう、佐倉(酒井若菜)と共に非正規公務員の待遇改善を求める署名活動を始める。 ■律「もう、無理なんだ。お願いだよ。ずっと、涼のことが好きだった」 恵が家を出ることになった日、恵を送り出した涼は律ととりとめのない話をしながらご飯を食べる。帰り道に涼は公園の遊具を見つけて、律を誘って遊ぶ。 涼が滑り台を滑ってよろけた拍子に律は腕を取って助けてやる。しばらく見つめ合ったあと、律が「涼…」と口を開くと、察した涼は「やめて」と腕を振りほどく。律は追いかけて「もう、無理なんだ。お願いだよ。ずっと、涼のことが好きだった」と思いを告げる。 「律はわかってくれてると思ってた」と言う涼に「涼だって僕が必要なはずだよ。ずっとそばにいる。だから僕と結婚して欲しい」と律はプロポーズする。しかし、涼は苦痛の表情を浮かべて「私は誰とも結婚しない。したら私じゃなくなる」と告げる。 律が「涼は僕が必要じゃないの?」と聞くと、涼は「私は結婚する自分、受け入れられない。律の望む幸せは私にはあげられない。お願い、友だちでいて」と涙を浮かべて懇願するが、律は顔をあげないまま「もう無理だよ」と言い残して去っていくのだった。 ずっと思い続けながら涼を支えてきた律の気持ちを思うと、切なさが込み上げてきた。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部