大谷翔平が絶好調も拭えぬ“懸念” 登板過多投手の悪目立ちで米記者がド軍投手事情を問題視「リリーフは限界を超えている」
8月も終わりを迎え、メジャーリーグもいよいよ地区優勝、ひいてはポストシーズン進出を巡る争いが佳境を迎えている。 【動画】打った瞬間の圧巻弾! 前人未到の50-50に迫る大谷翔平の44号をチェック とりわけ日本でも高い注目を集めているのは、オフシーズンに大谷翔平や山本由伸らの獲得に総額12億ドル(約1750億円)を投資するメガ補強を敢行したドジャースだろう。開幕時にワールドシリーズ優勝を「絶対」とされたチームは、現在、堂々のナショナル・リーグ西地区首位に立っている。 現地時間8月31日の試合終了時点で2位ダイヤモンドバックスとは6ゲーム差。いまだ予断を許さない状況ではあるが、両リーグトップの勝率.608と視界は良好と言っていい。 8月に12本塁打、15盗塁と出色のパフォーマンスを披露した大谷の活躍を含め、調子は上向きのドジャース。だが、ポストシーズンを見据えると小さくない不安材料もある。とりわけ問題視されているのが、中継ぎ投手陣の負担増加だ。 打線がすこぶる調子が良いドジャースにあって、山本やタイラー・グラスノー、クレイトン・カーショウらの故障離脱も影響した先発投手陣は精彩を欠く場面が少なくなかった。防御率はリーグ13位の3.99と盤石とは言い難く、必然的に中継ぎ陣の負担も増加。防御率も3.53とやや低調だ。 そうした状況にあって、個人の登板過多も悪目立ち。現地時間8月30日のダイヤモンドバックス戦に8番手で登板した左腕アンソニー・バンダは3連投。過去5試合で4度目の登板となった。これには米メディア『The Athletic』のドジャース番を務めるファビアン・アルダヤ記者も「リリーフ投手としては明らかに通常の限界の域を超えている」と警鐘を鳴らした。 ここからいよいよ“世界一”に向けた戦いが本格化していく。その中で4年ぶりの戴冠が望まれるドジャースには、投打による選手たちの活躍はもちろん、デーブ・ロバーツ監督をはじめとする首脳陣の起用法もカギとなるのかもしれない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]