手話学びかるた遊び 国際デーに合わせフジグランで体験イベント【宇部】
手話体験イベント「みんなで手話(しゃ)べろう!」は23日、フジグラン宇部であり、買い物客らが簡単な手話を学び、手話かるたを体験した。市聴覚障害者福祉協会(川岡明会長)、宇部手話会(西田真由美会長)、市登録手話通訳者連絡会(藤井豊会長)主催。 手話言語が音声言語と対等であることを認め、障害者の人権が保障されるよう、国連が2017年の総会で定めた手話言語の国際デー(9月23日)にちなんで初めて開催した。 会場には手話体験コーナーと手話かるたコーナーが設けられ、聴覚障害者やスタッフが興味を持って訪れた人たちに体験してもらった。 手話体験では7、8人がグループになり、スタッフが「ありがとう」「元気ですか」など身近な言葉やあいさつを手話で行った。参加者は見よう見まねで試していた。30分もすると簡単な会話ができるようになった。 高齢女性は「若い頃に少し手話を学んだことがある。スタッフに知り合いがいるので久しぶりに手話で会話してみた」と話した。 手話かるたは宇部手話会の有志らが昨年、作製したもの。手話単語や指文字がプリントしてあり、かるた遊びをしながら手話を覚えることができる入門ツールとなっている。体験コーナーには親子連れも訪れ、遊びながら手話がどんなものかを感じ取っていた。 川岡会長は「手話は決して難しいものではなく、こうした体験を機会に覚えてもらったらうれしい。手話というコミュニケーションツールが社会に広がっていくのを期待したい」と手話で願った。