イスラエル軍、ガザ中心部攻撃で人質4人解放-ハマスは「虐殺」非難
(ブルームバーグ): イスラエル軍は8日、パレスチナ自治区ガザ中心部のヌセイラットへの大規模攻撃の一環として、イスラム組織ハマスが拘束していた人質4人を解放した。ハマスが運営する政府の広報室によると、激しい戦闘で子供を含む少なくとも210人のパレスチナ人が死亡した。
軍によると、救出された人質は女性1人、男性3人で、健康状態は良好だがさらなる検査のためイスラエルの病院に移送された。4人はノア・アルガマニ氏(25)、アルモグ・メイル・ジャン氏(21)、アンドレイ・コズロフ氏(27)、シュロミ・ジブ氏(40)と確認された。
ガラント国防相は「英雄的な作戦活動で、わが軍の戦闘員はハマスの捕虜となっていた4人の人質を解放し、イスラエルに連れ帰ることに成功した」とソーシャルメディアX(旧ツイッター)に投稿。残りの人質の帰還のために戦い続けることを約束した。
ハマスの指導者であるイスマイル・ハニヤ氏は「虐殺」を非難する声明を発表した。近くの病院での血まみれの遺体の動画がソーシャルメディアに出回った。
救出された4人は昨年10月7日のハマスによる攻撃でイスラエル南部の音楽祭から拉致された。この攻撃で人質になった約250人のうち100人余りが昨11月の交換作戦で解放され、今年2月には2人が救出された。
残りの人質のうち何人が生存しているかは明らかではない。数十人とみられる残りの人質の解放は、米国とエジプト、カタールの協力で行われているイスラエルとハマスとの交渉による。交渉は数日中に再開される予定。
原題:Israeli Forces Free Four Hostages After Central Gaza Attack (4)(抜粋)
--取材協力:Galit Altstein.
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Ethan Bronner, Fadwa Hodali