10月も暖かい!? 短いコートに、鍋の素を使った「鍋以外」の レシピ...長引く暑さに企業も対応【WBS】
気象庁は9月24日、ことし10月から12月までの3カ月予報を発表しました。今年は、暖かい空気に覆われ、10月を中心に気温が全国的に高い、または平年並みになると予想しています。秋や冬の訪れが遅れれば、消費にも大きな影響が出ますが、企業はどのように対応しているのでしょうか。現場を取材しました。
暖冬見込み“短いコート”を拡充
気象庁が発表したことし10月から12月の「3カ月予報」。10月は全国的に気温が高くなるほか、それ以降も気温は平年並みか高くなるとの予報を発表しました。長引く暑さと遅い秋の到来。大きな打撃を受けるのがアパレル業界ですが、今年は秘策があるといいます。 三陽商会が最新モデルとして今月から発売したコートは、最大の特徴が「丈の短さ」です。従来のものよりも40センチ以上短く、これまでで最も丈が短いといいます。 「暖冬傾向が続いているので、着丈が短いものが売れている。数量でいうと販売数1位」(「三陽商会」コーポレートブランドビジネス部の浅野英樹さん) 三陽商会では、去年長引く残暑などの影響で、9月と10月の売り上げが5%減少。そこで今年は秋や冬でも気温が暖かくなることを見込み、対応する商品を拡充。短い丈のコートの生産も去年より5割増やすといいます。 さらに男性用ジャケットにも工夫があります。 「これはウールですか」(田中瞳キャスター) 「ウールに見えるがポリエステル。若干透けるような薄さで、秋を感じさせながらも今の気温に合わせて快適に過ごせる工夫をしている」(三陽商会の加藤郁郎副社長) 「これまでと同じ戦略では、売ってはいけない?」(田中キャスター) 「9月は“猛暑”としてとらえて、商品を考えていかなければいけない」(加藤副社長)
スーパーでも売れ行きに異変
こうした中、今年は長引く暑さを受けてスーパーなどでも異変が起きています。9月下旬、都内にあるスーパー「たつみチェーン豊洲店」で売れている商品を聞くと、ペットボトルコーヒーが去年の倍以上、売れているといいます。他にも、トマトやレタスなどの夏野菜や、冷やし中華など、夏の定番商品が9月も好調だといいます。 ただ、同店の村松義康店長は「冷やし中華のような夏商材は、9月15日まででメーカーからの出荷が止まる。客は夏商品を求めるが入らないのが残念」と、長引く残暑で人気となる商品の需要に対応できない状況が続いているといいます。 一方、例年陳列するおでんなどの商品は数量を減らし、まだ本格的な販売には至っていない状態です。