浴室・トイレに窓がないアパートのため24時間「換気扇」をつけっぱなしです。換気扇だけで電気代はかなりかかっていますか?
窓がないアパートで、浴室やトイレをカビ・においなどから守るためには換気扇が必須です。しかし、換気扇を24時間365日つけた状態で電気代が高くなっていないか不安な方もいるでしょう。 そこで今回は、浴室・トイレの換気扇をつけっぱなしにした場合にかかる電気代について解説します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
浴室の換気扇を24時間365日つけた場合の電気代
電気代は、【消費電力(キロワット)×時間×電力料金単価】で計算が可能です。電力料金単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として定めている1キロワットアワー当たり31円とします。 浴室の換気扇はおもに天井埋込型と壁取付型の2種類があります。消費電力は約20~30ワットのものを使用している家庭が多い傾向です。あるメーカーのカタログを参考に、浴室の換気扇の電気代を計算したところ、結果は表1の通りです。 表1
※筆者作成 年間を通して考えると約5000~9000円の料金が発生していることが分かります。少し高く感じるかもしれませんが、浴室は湿気がこもりやすく、カビなどが発生しやすいため、窓の有無にかかわらず換気扇をつけた方がよいでしょう。 また、近年は24時間常時換気モードが搭載された換気扇もあるため、普通のモードに比べると電気料金をおさえられる可能性があります。
トイレの換気扇を24時間365日つけた場合の電気代
トイレの換気扇はおもに天井埋込型とパイプファンがあります。小型サイズの換気扇がつけてある場合が多いため、消費電力は一般的に1~3ワット程度です。あるメーカーのカタログを参考に、トイレの換気扇の電気代を計算すると表2の通りです。 表2
※筆者作成 トイレの換気扇は小型のため年間を通してもほとんど電気代がかかりません。そのため、1年中つけていても問題ないでしょう。 また、トイレの換気扇は消臭効果があるため、切ってしまうとにおいが充満する可能性もあります。快適に利用するためにも換気扇はつけておく方がおすすめです。
換気扇を24時間つけておくメリット|空気の入れ替えは重要
換気扇を24時間つけておくメリットはおもに3つあります。 ・空気が循環され、家がきれいに保たれる ・カビや結露の防止につながる ・においの充満を防ぐ 特に、窓がないアパートの場合、換気扇をつけておかなければにおいやカビが発生しやすくなる可能性があります。 また、換気扇をつけると空気が循環されるため、ハウスダスト対策や外から入ってきた花粉などを排出することも可能でしょう。空気の入れ替えをしなければシックハウス症候群やアレルギー発症のリスクもあるため、換気扇をつけておくのは重要です。