トレッキングシューズは本格登山には向かない? アウトドアシューズの基本と選び方とは
アウトドアを楽しむ際には、目的に合わせた服装や装備が重要です。今回は、アウトドアシューズの種類や選ぶポイントについて見ていきましょう。 【写真】用途別に異なるアウトドアシューズの種類をチェックする(全6枚)
キャンパーの定番「アウトドアブーツ」
キャンパーなどがよく履く一般的なシューズが「アウトドアブーツ」です。アウトドアブーツとは、その名の通り足首まで覆うタイプの靴のこと。使われている素材によって、様々な特徴があります。見た目もよく、人気があるのは革製のブーツ。革の手入れをする手間は必要ですが、その分長い間履けたり、革の風合いが時間と共に変わっていくのがポイントです。 また、手に入れやすい値段で防水機能に優れているのがゴム製のブーツ。ゴム製のブーツなら、雨が降っている時や川沿いでアクティビティをする時にも歩きやすく、足元が濡れるのを気にする必要もありません。 同じく防水シューズのなかでも、最近主流となっているのがゴアテックス製ブーツです。こちらは値段が高いというデメリットはありますが、防水性にプラスして透湿性が高く、全天候に対応している点が大きなメリットといえるでしょう。
もう一つの定番「トレッキングシューズ」
アウトドアシューズのもう一つの定番が「トレッキングシューズ」です。ソールの凹凸が多いためグリップ力が強く、未舗装の山道を歩く時に活躍してくれます。つま先が反り上がるようなデザインのシューズも多く、長時間歩いても疲れにくいのが大きな特徴。 トレッキングシューズといえば山登りのイメージもありますが、実はトレッキングシューズは「軽登山」向けの靴です。そのため、アウトドア入門者でも使いやすい靴と言えるでしょう。
ライトな「ハイキングシューズ」と本格派の「アルパインブーツ」
トレッキングシューズよりもライトな場面で使うのが「ハイキングシューズ」。イメージとしては、スニーカーとトレッキングシューズの中間のような靴です。ソールが柔らかく重量も軽いため、靴が頑丈すぎて足が疲れるということもありません。 逆に本格的な登山には「アルパインブーツ」がおすすめ。トレッキングシューズが「水平」移動が得意なのに対して、アルパインブーツは「垂直」の登る動きにも対応したシューズです。硬いソールは、よじ登るような動きをする時にピッタリ。 さらにソールのつま先部分などには「クライミングゾーン」と呼ばれる平坦な箇所が用意されています。この平面的なソールには、接地面積を広げ、岩場の細かな凹凸を捉えやすくするという効果が。逆に平地だと歩きにくかったり、歩き方にも慣れが必要なので、上級者向けのシューズとなっています。 目的やシーンに合った靴を選ぶことで、より快適に外遊びを楽しむことができるはず。ぜひ、お気に入りの一足を探してみてください。
野中陽平