世界ツアーのCO2排出量59%削減&ファンのエネルギーで発電も。コールドプレイが有言実行
音楽産業の排出量削減
イギリスの音楽産業による温室効果ガス排出量は、CO2換算で年間約54万トンとされており、そのうち75%がコンサートによるものとされています。2022年の日本におけるエネルギー部門の一世帯あたりの年間排出量(電気、ガス、灯油の合計)が2.57トンなので、およそ21万世帯分。結構派手に排出していますね。 このままではいけないということで、近年は音楽産業も排出量削減に本腰を入れ始めています。Universal Music GroupやSony Music Entertainment、Warner Music Groupの大手3社に中小レーベルも参加して、2030年までに50%の排出量削減を目指すと宣言しています。 気候変動について積極的に発信しているビリー・アイリッシュも、ツアーの排出量削減や環境への影響を抑えるための努力を行なっています。他にも、The 1975、U2、P!nk、ハリー・スタイルズ、レディオヘッドなども排出量削減に取り組んでいます。 今後、コールドプレイやビリー・アイリッシュたちに続くバンドやミュージシャンも出てくるでしょう。音楽産業やショービジネス全体、他の業界にも脱炭素、低炭素化の動きが波及すれば、ファンの間でも気候変動や環境問題への意識が高まるんじゃないでしょうか。 Source: Coldplay Official Website Reference: Coldplay / X (Twitter), LX News /YouTube, Energy Floors, BBC, Independent, Brennan, M (2020), 環境省, Billboard, Context, REVERB
Kenji P. Miyajima