石破茂氏が最多タイ5度目の挑戦で新総裁に 10月1日の臨時国会で総理に選出へ「安心で安全な国にするために全身全霊を尽くす」
自民党の総裁選挙が27日に行われ、石破茂元幹事長が決選投票の末に、第28代の総裁に選出された。石破氏は10月1日に行われる臨時国会で第102代の内閣総理大臣に選出される予定だ。 【映像】石破茂新総裁、誕生の瞬間 石破氏は銀行員を経て、田中角栄元総理から勧誘されて政界入りを決断。1986年に自民党公認で衆議院選挙に出馬、当時の国会議員としては最年少となる29歳で初当選を果たした。1993年に離党し、後に新生党、新進党に参加するも、1997年に自民党に復党した。初入閣は当時の小泉純一郎総理のもとで、防衛庁長官に就任。その後、防衛大臣、農林水産大臣などを歴任し、党内でも政務調査会長、幹事長などの要職を務めた。 自民党総裁選には歴代最多タイとなる5度目の挑戦で、これが最後と決めての出馬だったが、9人の候補が乱立する中で、決選投票の末に総裁に選ばれた。 ◆石破茂新総裁 挨拶 みなさまのおかげをもちまして自由民主党総裁に選出をいただきました、衆議院議員の石破茂であります。この選挙の期間を通じまして、ご声援いただきました全国の党員のみなさま、そして同僚議員のみなさま、選挙管理委員のみなさま方に心から厚く御礼を申し上げます。 岸田総裁が大変な決意を持って、総理職を辞され、自由民主党が生まれ変われるよう、もう一度国民の信頼を取り戻せるようにご決断をなさいました。私ども一丸となって、それに応えていかなければなりません。 私どもは3年余、野にありました。安倍総裁のもとで、私は幹事長を拝命し、自由闊達な議論ができる自由民主党、公平公正な自由民主党、謙虚な自由民主党、みな心を一つにして政権を奪還いたしました。もう一度その時に戻りたいと思っております。 国民を信じ、勇気と真心をもって真実を語り、この日本国をもう一度皆が笑顔で暮らせる、安心で安全な国にするために、石破茂、全身全霊を尽くしてまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。 ◆石破茂氏、総裁選で打ち出した主な政策 ・「地方創生」:日本経済の起爆剤とし、デジタル化により都市との情報格差を解消し、地方に人材を確保。 ・「外交・安全保障」:自衛権のあり方などを規定する「安全保障基本法」の制定。 ・「政治とカネ」:政治資金をチェックする第三者機関の立ち上げ。 ・「経済・財政」:デフレからの脱却。サプライチェーンの国内整備、スタートアップ企業への支援策や投資促進のための税制改革。 ・「社会保障・人口減少対策」:高齢者や女性、障害者や外国人の就労を促進。子育て支援策は「手当より無償化」。 ・「災害対策」:防災庁を創設し、専任の閣僚を置いた上で防災省への昇格。 ・「憲法改正」:9条への自衛隊明記を中心に憲法改正の議論を促進し、総理大臣在任中の発議を実現。 (ABEMA NEWS)