JBS、事前準備支援・診断・監視の3本柱で企業のランサムウェア対策を支援する新サービス
日本ビジネスシステムズ株式会社(JBS)は10月31日、S&J株式会社との協業活動の一環として、企業のセキュリティ対策を強化する「ランサムウェア対応支援サービス」を提供開始したと発表した。 ランサムウェア対応支援サービスは、必要なポイントに絞ってランサムウェア対策を支援するサービス。セキュリティ対策プロセスに沿って対策を採ることを重視した「事前の準備」「診断による可視化」「セキュリティ監視」の3つのメニューを提供する。 1つ目の「ランサムウェア事前準備支援」は、攻撃への対応態勢を整備するもの。企業システムでランサムウェアによる事故が発生したケースを机上で疑似体験し、対応者間での意識向上を図るとともに、自組織のIT環境等の内情を整理した文書を「カルテ」として作成する。 あらかじめカルテを作成しておくことで、企業はシステムに存在する潜在的なリスクに気付くと同時に、万が一セキュリティ事故が発生した場合の速やかな初動対応に役立つとした。 価格は55万円(税別)から。 2つ目の「ランサムウェア診断」は、診断ツールにより取得したログ(システムの設定状況等)やヒアリングの内容から、企業のサーバーやクライアントが攻撃に遭っていないかを分析し、報告書としてまとめるもの。 ランサムウェアで狙われやすいActive Directory(AD)サーバーや各種端末を対象に、攻撃に使われるブルートフォースにも目を向け、攻撃を受けた痕跡や脆弱性になりうる設定の不備などがないかを診断して、攻撃の被害を最小限に抑えるとのこと。 価格は115万円(税別)から。 3つ目の「ランサムウェア監視」は、一般的な監視サービスとは異なり、ランサムウェア攻撃で狙われやすいADやクライアントを中心としたセキュリティ監視を行うもの。ランサムウェアの恐れがある脅威をいち早く発見して事故を未然に防ぎ、ランサムウェア被害を最小限にするための支援を実施する。 具体的には、ADなどのサーバーやクライアントの挙動(認証やイベントログ、通信など)を分析基盤に収集し、攻撃につながる怪しい挙動がないかを、JBSとS&Jのセキュリティアナリストが監視する。 価格は、初期費用が120万円(税別)から、月額費用が130万円(税別)から。
クラウド Watch,石井 一志