【高校サッカー選手権】上田西、前半の2点を守り切り長野日大を下し4強へ
第103回全国高校サッカー選手権長野予選の準々決勝が10月26日に県内の2会場で開催され、松本平広域公園アルウィン芝生グラウンドで行われた第1試合では、令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)長野予選でベスト4に進出した長野日大と上田西が対戦。2-0で上田西が勝利を収めベスト4進出を果たした。 【フォトギャラリー】長野日大 vs 上田西 両者は今季リーグ戦で2度対戦。お互い手の内を良く知る物同士の一戦は、立ち上がりはロングボールでDFラインを押し下げて、クリアボールを激しく取り合うような形で主導権を争う。15分過ぎからは上田西がボールを落ち着かせて試合をコントロールし始める。上田西は左サイドのMF8徳間陽向(3年)と右サイドのMF21宮川航汰(2年)がワイドに張り縦に勝負。深い位置まで切り込んでCKを獲得し、そこから得点のチャンスを作り出す。すると24分に試合が動く。上田西は左からのCKを得るとキッカーの徳間が蹴ったボールがゴール前で混戦となり、こぼれ球がDF2和泉亮哉(3年)の元へ。「セットプレーは強み。狙っていた」(和泉)が左足で押し込み先制に成功する。さらに31分にも同じく左からのCKをDF4東風谷崇太(3年)が直接頭で突き刺した。 2点のビハインドの長野日大はDFラインのシュートパスからMF5瀧澤暖(3年)、18MF行田理希(2年)が中央でボールを握り、FW15石坂晴輝(3年)にラストパスを配給して攻撃の糸口を見つけようとするも、上田西の堅守を崩せず前半はシュートゼロに抑え込まれる。 後半に入っても上田西が主導権を握り、素早い切り替えから一気に攻め込んでいく。53分、徳間のクロスにFW11高橋亮雅(3年)が惜しいシーンを作り出す。64分には右サイドのDF3松本悠真(3年)がインターセプトから、FW9柳沢纏(3年)が決定機を迎えるもこれもゴールには至らず。すると65分に一転、上田西に大ピンチが訪れるもGK12新津蒼太(3年)が魅せる。FW10眞鍋顕伸(3年)の左足からの強烈なシュートをビックセーブすると、1分後にもゴール正面からの直接狙ったFKをしっかりと抑えてゴールを死守する。 以降はスコアは動かず。後半に追加点こそ奪えなかった上田西だったが、最後まで長野日大にゴールを許すことなく、2-0で勝利を収め準決勝に駒を進めた。 (文・写真=古部亮)