WRC王者ロバンペラ、いよいよサーキットデビューへ。DTM併催のポルシェ・カレラカップに出場「ペースは比較的良い」
2度の世界ラリー選手権(WRC)チャンピオンであり、今年はTOYOTA GAZOO RacingでWRCにパートタイム参戦している23歳のカッレ・ロバンペラ。彼は今週末にオランダのザントフールト・サーキットで開催されるドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)のサポートレースに参戦する。 【動画】WRC王者ロバンペラ駆るトヨタ『GRヤリスRally1』をドローンで追走! ラリー以外にもドリフトやサーキットレースにも挑戦するロバンペラは、2月にポルシェ・カレラカップ・ベネルクス全6戦のうち4戦に出場する計画を発表。6月7日(金)~6月9日(日)にはザントフールトでその初戦を迎える。 ロバンペラは、ル・マン24時間レースに出場したベテランドライバーのマーク・グーセンが監督を務めるRed Ant Racingが用意したポルシェ911 GT3カップカーをドライブすることになる。 ロバンペラは今年はじめにベルギーのゾルダーで行なわれたテストに続き、ザントフールトで2日間のテストを終えた。 「ここザントフールトで2日間のテストを終えた」 ロバンペラはソーシャルメディアにそう書き込んだ。 「チャレンジングで、学ぶべき新しいことが沢山あった。でもそれがここへ来た意味だ」 「ペースは今週末戦うことになるドライバーと比べてもかなり良かった。簡単にはいかないだろうけど、どうなるか楽しみだ」 ロバンペラは3月のサファリ・ラリー・ケニアでの圧勝を含め、WRCにはここまでの6戦のうち3戦に出場したが、今シーズン後半にWRCに出場する時期は不明だ。 6月27日(木)~6月30日(日)に開催されるWRCラリー・ポーランドに向けて、トヨタはドライバーラインナップを発表しており、フルタイムドライバーのエルフィン・エバンスと勝田貴元に加えて、ラリー・クロアチアとラリー・ポルトガルを制したセバスチャン・オジェが3台目のGRヤリスRally1に乗る。 ただ7月と8月にラトビアとフィンランドで開催される2戦に、ロバンペラが参戦する可能性が高いと見られている。 なおラリー・ポーランドには9台のRally1車両がエントリー。ヒュンダイからはティエリー・ヌービル、オット・タナク、アンドレアス・ミケルセンが参戦し、M-スポーツはアドリアン・フルモーとグレゴワール・ミュンスターに加えて、マルティンス・セスクスが3台目に乗る予定だ。
Tom Howard