「ポケモンGO」能美に公式ルート 県内初、特典ゲットだぜ!! 能美根上駅、寺井図書館、辰口温泉…
スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」の公式ルートに18日、能美市内の9コースが登場した。市内の観光スポットや公共施設を巡る内容で、達成するとゲーム内で特典がもらえる。県内の自治体が公式ルートを設けるのは初めて。同ゲームは全世界で10億ダウンロードを超える人気ぶりで国内でも愛好者が多く、市は誘客や交流人口の拡大に期待している。 昨年7月に始まった「公式ルート」では、利用者がゲームを起動させて自治体側が設定した経路を歩ききると、ゲーム内でバッジなどの特典がもらえる。ルートの探索中には珍しいポケモンが出現する可能性もあるという。 利用者が指定の経路だけでなく周辺を散策することもあるため、全国の自治体が観光誘客につながるとして公式ルートを設けている。北陸三県では氷見市に次いで2例目となる。 能美市のルートは970~1590メートル。能美根上駅~根上学習センター、寺井図書館~寺井町多目的ホール、灯台笹(とだしの)駅跡~天狗橋など、九谷焼や辰口温泉、能美古墳群といった市の観光資源を巡ったり、能美電鉄の廃線跡を歩いたりする内容となっている。ルート内にアイテムがもらえる「ポケストップ」も複数設置され、市側は利用者が探索ついでに市の魅力に触れることも期待している。 市が経路を設定し、ポケモンGOの運営側に打診していた。市の担当者は、各ルートを歩くことで健康増進にもつながるとし、「全国からたくさんの人が能美を訪れ、名所などを巡ってもらえるとうれしい」と話した。 ★ポケモンGO 任天堂の関連会社、ポケモン(東京)と米ゲーム会社ナイアンティックが共同で開発し、2016年7月に配信された。衛星利用測位システム(GPS)を利用し、街中を歩いて架空の生き物「ポケモン」を捕らえる。集めたポケモンは育てて他の利用者と戦わせたり交換したりできる。