東欧版「ジムニー」登場? 過酷な屋外活動向け電動SUV 右ハンドル発売
無骨なコンパクト電動SUV
チェコの新興企業MWモーターズは、クロスカントリーSUVの新型スパルタンEV 2.0(Spartan EV 2.0)を英国で発売した。右ハンドル仕様で、価格は4万9995ポンド(約930万円)からとなる。 【写真】四角いシルエットのSUVといえば…【スズキ・ジムニーとメルセデス・ベンツGクラスを写真で見る】 (19枚) 新型スパルタンEV 2.0は、オフロードの走破性を重視したラダーフレーム構造のEVで、農業、林業、自然保護活動、鉱業、エクストリーム・スポーツといった分野をターゲットとしている。英国では「小型商用車」として分類される。 メルセデス・ベンツGクラスやスズキ・ジムニーを彷彿とさせるボディシェルは、インドのフォース・モーターズのグルカという4WD車から流用している。バッテリーは中国から仕入れるが、それ以外はすべてMWモーターズの手によるものだ。 先代のスパルタンEVは、1971年に開発されたロシアのUAZハンターをベースとする改造車であった。2020年の発売以降、世界各地の顧客からフィードバックを集め、新型車の開発に役立てた。 第2世代となるスパルタンEV 2.0では、最高出力176ps、最大トルク110kg-mの電気モーターを1基搭載し、トランスファーケースを通して四輪を駆動する。また、フロントとリアには手動ロック式ディファレンシャルが装備され、ヒルディセントコントロールも備わっている。 ボンネット下には57.4kWhのバッテリーが配置され、1回の充電で240kmの航続距離を持つ。MWモーターズによると、これは平均的な顧客の1週間の作業に十分な距離であるという。 充電速度は最大90kWで、30分強で20~80%の充電が可能だ。双方向充電に対応しているため、電動工具など外部機器に230Vの電力を供給することができる。 全長4116mm、全幅1812mmと、近年の一般的なオフロード車よりもかなり小さく、農村部での操作性に優れる。アプローチアングルは38度、デパーチャーアングルは35度、ブレークオーバーアングルは25度とされている。 車両重量2350kg、最大積載量1025kg、最大牽引能力は3000kg。 サスペンションはフロント、リアともにコイルスプリングで、アンチロールバー付きとなる。