福竜丸、記憶つなぐ舞台 水爆実験で被災、来春70年
米国による太平洋・ビキニ環礁での水爆実験で漁船「第五福竜丸」が被ばくしてから来年3月で70年となるのを前に、劇作家・演出家の坂手洋二さん(61)が主宰する劇団「燐光群」が、事件をテーマにした舞台の稽古を続けている。元乗組員23人のうち、存命なのは2人。「記憶を途切れさせてはいけない」との思いで11月17日の初舞台に臨む。 舞台は「わが友、第五福竜丸」。東京・高円寺を皮切りに、第五福竜丸の母港だった静岡県焼津市、建造地・和歌山県串本町、当時同じ海域で被ばくした多くの日本漁船が出航した高知県のほか、名古屋市、大阪府吹田市、岡山市で行われる。