【竹島水族館グランドオープン】リニューアル工事を終え10月12日から 目玉はシンボル・タカアシガニ10匹以上が群泳する日本有数の大型水槽 カピバラやアシカ、オットセイの展示も充実 深海生物展示数最多で飼育員の解説プレートも人気の水族館 愛知・蒲郡
愛知県蒲郡市の竹島水族館が10月12日、新館も含めて実施していたリニューアル工事を終えて、グランドオープンします。「MORE DEEP(より深く)」をコンセプトに、今年1月から既存の施設の改装や拡大工事を進め、深海生物に関連した展示の充実を図るために深海生物の大型水槽を設置したほか、カピバラ展示の復活、アシカ展示やグッズコーナーの充実を柱に工事を進めてきました。
今回のリニューアルで水族館の展示面積は約2倍に。新館に新設された日本有数の縦3.5メートル、横7・5メートル、容量120トンの大型水槽には、脚を広げると最大で3.5メートル近くにもなるタカアシガニ10匹以上を収容。トンネル状になった通路から水槽下に潜り、見上げながら観察できるようになったといいます。 大型水槽は曲面を描いたアーチ状となっており、海中で生物たちと共にいるような感覚を得られます。設置された照明も工夫が凝らされサーチライトで一部を照らす舞台演出のようになっており、深海の神秘性への演出を倍増させています。
また、絶滅危惧種のコツメカワウソ2匹が仲間入りし、新たな動物の展示にも挑んでいます。 一時中断されているカピバラの展示は、場所を屋内から屋外に移し、以前に比べて約3倍の展示面積となって再開。オスのシンタ君、まだ名前が決まっていないメス1匹の計2匹で、以前に披露していた「特に何もしない、ゆるふわなショー」も復活させる予定です。
アシカ展示は、広くなった屋外プールに変わり、水面の部分が観客の目線と同じ位置になる工夫が施されています。ショーの開催時以外にも今後は展示を見られるようになり、いつでも会えるようになりました。 これまでアシカ展示を行っていた屋外プールは、2匹のオットセイ(オスのカイ、メスのフウ)が利用し、繁殖も見据えての飼育・展示場所となります。 人気の高い竹島水族館グッズについては、売り場コーナーの拡大も実施。売り場は5倍に広くなり、ゆったりとグッズを眺めながらショッピングを楽しめるようになります。どれが当たるかわからない宇宙くじ方式で、タイプの違うさまざまなウツボのぬいぐるみをゲットできるマシーンもイチオシだと担当者は話します。 今回のリニューアルに伴い、大人の入館料は900円から1200円に値上げとなります(蒲郡市民以外)。 オープンを迎える12日は、午前8時30分から記念式典を開催し、午前9時に来館者を迎え入れます。