ファーウェイの世界初“3つ折りスマホ”触ってみた わずか3.6ミリの薄さに驚愕…気になる実用性は
実用性は正直「これからに期待」
また、気になる実用性に関してですが、正直のところ「まだ相応の魅力は感じないかな…」と思ってしまいました。画面サイズがタブレットサイズであるため、複数の分割画面モードを利用して「ドキュメント作成+ブラウジング」といった活用法はあるものの、テキスト打ちを行う場合は別途キーボードを用意するのが順当ですし、現地ユーザーからは「アプリの最適化が不十分」との意見もあります。 ただし、動画やメディア視聴においては大画面を最大限に活かせるアスペクト比であることから、大変魅力的。前述した最適化の観点では、将来的なソフトウェアアップデートでの機能拡充に期待したいところです。 また、2度折れる機構なため、単なる「全展開」と「スマホサイズ」を行き来するだけではなく、一度だけ折り曲げた「2つ折りサイズ」にも対応。画面を立てて擬似スマホスタンドにすることができたり、画面がデカすぎる際に調整したりと、いろんな使い方ができそうでした。ただ、独自の重心バランスと背面カメラの出っ張りにより、卓上での安定性は少し悪いです。 折りたたみ機構以外の性能としては、一般的なハイエンドスマホと同等。カメラシステムはメインカメラ、超広角カメラ、望遠カメラの三眼構成に。性能面ではKirin 9010プロセッサーを搭載し、ゲーム等も快適にプレイできます。ただ、OSはHarmonyOSであるため、グーグル関連サービスが利用できない点では大きな欠点になります。 以上、世界初の3つ折スマホをチェックしてみました。とにかく3つ折りの新技術に終始ワクワクし続けたものの、高級さや入手性の低さ、そして実用性を加味すると欲しいとはならないのが筆者の感想でした。もっとも日本国内で発売される可能性は無いに等しいため、参考にする方は居ないでしょうが、「サムスンが来年に似た機種を発売するかも?」との予想がも立っており、この技術日本で目にする機会も近いのではないでしょうか。
市井