「ヤンキースは佐々木朗希の獲得レースにおいて非常に不利な驚くべきリスクを抱えている」と米メディア “大リーグの盟主”は育成などに不安
またも『大リーグの盟主』がほぞをかむ事態になってしまうのだろうか―。ロッテからポスティングシステムでメジャー挑戦を目指す佐々木朗希投手(23)はメッツ、ヤンキース、カブスとの面談を済ませ、さらにホワイトソックスとも面談予定と伝えられている。そんな中、22日(日本時間23日)の米エッセンシャリー・スポーツは「ヤンキースは佐々木朗希との面談こそ成功裏に終わったが、非常に大きな驚くべきリスクを抱えていることが獲得への妨げになる」とのタイトルで特集記事をアップした。 ◆大谷翔平、佐々木朗希と親しげに肩を組む【写真】 同サイトは「育成」と「環境」の面で、ヤンキースは同じニューヨークに本拠を置くメッツに後れを取っていると指摘。近年のメッツはサイ・ヤング賞2度のデグロムを筆頭に、『雷神』ことシンダーガード、通算127セーブのファミリアらを育成。直近もマナエアを今季防御率3・47と復活させ、ブットは防御率2・55と飛躍した。 ハード面でもフロリダ州ポートセントルーシーに設置した投球データ解析の最新施設は、メジャー屈指とされる。まだ23歳と発展途上の佐々木が「レガシーよりも育成に重きを置くとすれば、ヤンキースはまたもニューヨークのライバルに出し抜かれるかもしれない」と同サイト。さらに「メッツのスターン編成本部長は、特に投手育成にイノベーションをもたらしたとの評価を得ている。投手分析にフォーカスし、最新のトレーニングシステムを導入している点は佐々木への大きなアピールポイントだ」とした。 環境面でも、同サイトは「たとえ同じニューヨークに本拠を置いていても、ヤンキースはメディアの重圧にさらされる点でもメッツに比べると不利だ」。ウルフ代理人の「ロウキが日本のメディアから精神的な打撃を受けてきた点を踏まえると、中小市場規模のチームの方がソフトランディングでいいかもしれない」との言葉も紹介した上で、メッツに分があるとした。 今オフ、ヤンキースは大砲ソトの慰留に失敗し、メッツにメジャー史上最高額の15年総額7億6500万ドル(約1200億円)でかっさらわれた。1年前に時計を戻しても、大谷翔平と山本由伸の獲得戦でドジャースの後塵(こうじん)を拝した。ワールドシリーズ優勝27回は、2位ドジャースの8回を大きく引き離す『大リーグの盟主』がまたも大魚を逃すことになるのか、間もなく答えが出る。
中日スポーツ