元大関貴景勝・湊川親方、兄弟子だった隆の勝の三役返り咲きアシスト誓う「何かあったら助言できれば」
大相撲秋場所限りで現役を引退した元大関貴景勝で常盤山部屋付きの湊川親方(28)が31日、兄弟子だった東前頭6枚目・隆の勝(29)の三役返り咲き後押しを誓った。この日は、出稽古で隆の勝不在の中、福岡県篠栗町の部屋宿舎で若い衆を指導した。 2018年に小結だった親方が貴乃花部屋から千賀ノ浦部屋(現常盤山部屋)に転属してから、気が付けば誰よりも長い6年間、関取同士で汗を流した。立場は変わっても番付を上げてもらいたい気持ちは変わらない。 「巡り合わせで一緒になり、おかげさまでいい稽古ができた。隆の勝関は関脇まで上がった方。納得する形を貫いてもらいたいが、何かあったら助言できれば」 2022年春場所以来の三役返り咲きを目指す隆の勝は、東前頭筆頭だった秋場所で4勝どまり。九州で巻き返すため、親方目線で何が必要か助言する。 稽古場から元大関の突き押しに対し、差しを磨いた隆の勝だが原点は押し相撲。「突き押しを忘れず、差しは展開の流れで出す。僕が肌を合わせた感じでは、それがいいと思う」。同じ押し相撲として、良き相談相手にもなって支えていく。
中日スポーツ