値上がりするラーメンをあきらめて…若者、学生の救世主「油そば」渋谷・池袋・早稲田でバトル勃発中
【渋谷】渋谷で「給油」するならココ! スタンダードな正調油そば/東京油組総本店 渋谷組
まずは渋谷から見ていこう。『東京油組総本店 渋谷組』は、都心部でチェーン展開を成功させた『東京油組総本店』の一角で、’08年のオープン以来、絶えない行列をつくる人気店だ。 渋谷駅から徒歩3分という好立地で提供されるのは、「油そば」と「辛味噌油そば」の2種類。並盛(160g)からW盛り(320g)まで同価格で、サクッと食べたい人にも、そしてガッツリ食べたい人にも支持される。その日の気分とコンディションに合わせて、お好みの量を「給油」(油組で油そばを食べること)できるのが魅力だ。 『東京油組総本店』は老舗製麺所を母体としており、小麦の風味が豊かでモチモチとした食感の麺が自慢。ラー油と酢を好みに合わせてかけ、トッピングの玉ねぎで食感に変化を加えることで、シンプルながら奥深い味わいが楽しめる。 渋谷エリアには他にも、シンプルな醤油だれの風味がたまらない『油そば 春日亭 渋谷店』や、クリーミーな卵を絡めて楽しむ『まぜそば七』、辛味噌が効いた『辛味噌 油そば 鬼に金棒 渋谷店』など、個性豊かな専門店がズラリ。 さらに、’22年にセンター街に登場した『日本油党 渋谷総本部』では、定番の油そばに加え、「ブラックジャンク油そば」「釜玉油そば」、さらには「たらこバター釜玉油そば」など、ユニークなメニューが揃う。 ◆【池袋】スープも加えた新感覚油そば、追い飯をつけて完食!/油そば 鈴の木 続いての注目エリアは池袋だ。池袋は、学生や若者を中心に油そばの人気が高く、複数の名店が軒を連ねている。 その中でも、’22年にオープンした新鋭『油そば 鈴の木』は特に注目されている。主力メニューの「辛まぜそば」(900円)や「醤油」(800円)に加え、ユニークな「TAM<卵art麺>」(800円)など、リーズナブルな価格設定が高校生や大学生に支持されている。 SNSでバズることが多い店主・りゅう社長は「池袋は家賃が高いのですが、チャーシューを削ることでリーズナブルな価格を実現しました。時代に合わせて自由なやり方で支持をいただいています」と語る。 『鈴の木』の油そばは、麺の下に鶏豚スープをひそませた「スープ油そば」のようなスタイルが特徴で、中太麺のモチモチ感とスープの絡みが絶妙。ラーメンのように「すする」楽しさもある。丼を渾然一体にして味わうためにも、食前に箸で十分にかき混ぜたい。「下からガッツリ混ぜるようにお願いします!」(りゅう社長)。 ラー油や酢に加えて、ニンニクやマヨネーズなどの豊富なトッピングで味変を楽しめ、締めの「追い飯」(150円)で最後まで満足できる。 その他、池袋には渋谷エリアで紹介した『東京油組総本店』が東西に2店あり、『油そば 春日亭 池袋』も池袋本店、東池袋店を構えている。『油そば専門店 油楽道』は、ノーマル油そばが650円でライスとスープが付くため、コスパが抜群だ。競争の激しいエリアでそれぞれの個性が光る。