世間の耳目を引くための発信に欠かせない要素 内容が同じでも伝え方の工夫で反応は変わる
人はニュース性に飛びつきます。同じことを言う場合でも、言い方を少し変えるだけで、途端にニュース性を帯びてきます。自己紹介、顧客への営業、上司への報告・プレゼン、企業・個人の対外発信……。あらゆるコミュニケーション場面で、ニュース性は武器になります。『世界標準の説明力』から抜粋のうえ、12種類のニュースの型をご紹介します。 ■ニュースバリューとは何か? 「広報」や、ジャーナリズムの分野で頻出する重要な概念に、ニュースバリューがあります。
ニュースバリューとは、ニュース価値とも言います。簡単に言うと、ニュースを構成する価値、要素のことです。この知識があると、何が「ニュース」になるのか、ならないのか、判断ができるようになります。 説明の論理構造自体に齟齬はないが、どうも中身はつまらないことがある場合、つまり肝心のメッセージが弱い場合、どうすれば、ターゲットオーディエンスの関心をより引くような、メッセージへと変えていくことができるでしょうか?
言うまでもなくニュースとは、耳目を引くに値する情報ですね。 つまり、ニュース性を持たせることで、メッセージをパワーアップさせることができそうですね。 では、ニュースバリューにはどのようなものがあるのでしょうか? 以下のリストが、筆者が思うニュースバリューの一覧になります。 時事性:いま現在起きている、起きて間もない要素 メッセージ改善例: 3カ月後に行われる大会 → 現在建設中のスタジアムで行われることになる大会
新規性:新しい、いままでになかった要素 メッセージ改善例: インドへ旅行に行く → 人口がとうとう世界1位になったインドへ行く 公共性:世の中に広く関わる、多くの方に関わる要素 メッセージ改善例: 広報担当者として活躍する → メディアを通じて市民の知る権利に奉仕する 将来性:今後の社会にとって、いい意味で大きく関わってくる要素 メッセージ改善例: 早寝早起きを心がける → 夜間の電気消費量の50%削減を習慣化する