ドコモ、「つながりやすさ」向上へ次の手を打つ 「エリアの広さ」に加わる要素は?
NTTドコモの前田義晃社長は11月7日の決算会見で、通信品質の向上に向けた取り組みを明かした。ドコモは5G専用に割り当てられた6GHz帯以下の周波数帯であるSub6について都市部を中心に整備してきた。今後はエリアの広さと、ネットワークの厚みで、通信品質を向上する。 【画像】ドコモはどうやって通信品質を向上させるの? 前田氏は「都市部を中心に全国でSub6エリアを展開してきた」と振り返り、「自社調べでは全国のSub6エリアカバー率がトップだ」とアピール。1都3県をはじめとする人口密集エリアでは、2025年3月までにSub6基地局数を1.3倍、4G転用周波数による5G基地局数を1.4倍に増やす。 さらに、前田氏は「東名阪や福岡県などにおけるSub6の基地局数を2024年4月から9月にかけて30%拡大し、2024年度末にかけては90%拡大する計画だ」と明かし、「山手線や大阪環状線などの主要鉄道路線におけるSub6の基地局数も2024年4月から9月にかけて20%拡大、2024年度末にかけては70%まで拡大する計画だ」とした。 多くの人が集まり、つながりづらくなるイベント会場への対策については、コミックマーケットを例に挙げ、「移動基地局を6局設置したことで、下り100Mbpsを超える速度を確認した」と紹介し、「2024年4月から9月にかけてのイベント対策を対前年度比で約2倍の178イベントに拡大した」と明かした。 ドコモ広報は「今後、よりSub6エリアを拡大し、4G周波数による5G新設エリアも活用し、さらに厚みのあるネットワークを作り、お客さまの期待を超える体感品質を提供していく」考えを示している。
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