高森町消防団 活動への理解に感謝と恩返し 高森北小のプール清掃に協力【長野県】
長野県の高森町消防団は29日、高森北小学校のプール清掃に協力した。団員25人が参加し、児童らとともにブラシでプール内を磨いた他、小型ポンプを動力に消防用ホースと筒先を使って放水。汚れを一気に洗い流した。 同校のグラウンドを使って訓練や行事などを行っていることから、「学校に感謝を込め、恩返しをしたい」と昨年始めた取り組み。プール清掃は児童と職員らが行い、バケツを使って繰り返し洗い流すなど大変な作業だったため、学校側も歓迎している。 この日は5、6年生40人余と一緒に作業。児童たちも団員に負けじと張り切ってブラシでこすり、きれいになっていく様子に笑顔を見せた。作業にめどがつくと、ホースからの水を浴びて歓声を上げるなど、団員との交流を楽しむ姿も見られた。 6年生の児童は「消防団の皆さんは格好良くて頼もしかった。きれいになったプールで泳ぐのが楽しみ」と話していた。同校では6月14日からプールの授業を始めるという。 団長の藤田剛史さん(39)は「消防団活動を理解していただき、施設を提供してくださっている学校に恩返しがしたい。普段子どもたちと触れ合う機会が少ないので、消防団や防災について関心を持ってもらうきっかけになればうれしい」と話した。