「史上最低の続編映画は?」名作ぶち壊しの大失敗映画(5)何もかも大失速…名女優も出演後悔の失敗作は?
今回は、1作目の評価が高かったのに、続編を作って大失敗した例をご紹介。1作目で味を占めてしまったがために、欲望と惰性とが入り混じり、前作を踏みにじる結果となった作品たち。「何が故にそんなストーリーにしたの?」「何故そうまでして作ったのさ」と、観客の期待を大きく裏切った残念な続編映画を5本セレクトした。今回は第5回。
『スピード2』(1997)
監督:ヤン・デ・ボン 脚本:ランダル・マコーミック ジェフ・ナサンソン 製作総指揮:マーク・ゴードン 出演者:ジェイソン・パトリック、サンドラ・ブロック 【作品内容】 ジャックと別れたアニーの新しい彼氏は、SWAT隊員のアレックス。二人は1週間のカリブ海クルーズへと旅立つが、乗り込んだ客船はシステムエンジニア・ガイガーに乗っ取られてしまう…。 【注目ポイント】 圧倒的な密度と、駆け抜けるようなスピード感ー。大ヒットとなったアクション映画の傑作『スピード』。しかし、満を持して制作された本作は、ヒロイン役のサンドラ・ブロックが「出なければよかった」というほど残念な出来になってしまった。 一番の理由は舞台設定だろう。前作は、バスやエレベーター、地下鉄を舞台に繰り広げられるスピーディーなアクションが見せ場だったのに対し、今回の舞台は、なんと豪華客船。タイトルに比してかなりスピード感のない仕上がりになっている。 加えて、前作の主役キアヌ・リーブスが続投しなかったのも大きな要因かもしれない。代わりに主演となったジェイソン・パトリックは、失礼ながら少し頭が寂しい中間管理職といったいで立ちで、どうも華に欠ける。 ただ、見どころがないわけではない。特にクライマックス、大爆発シーンのCGは、今なお目を見張る完成度に仕上がっている。そう考えると本作は、前作が傑作であったが故の酷評なのかもしれない。
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