愛され続けて約70年! 圧倒的“ギア”感がたまらないOPTIMUS「123R スベアストーブ」の魅力と使い方
1800年代後半に創業したスウェーデンのMAX SIEVERT社が1955年に発表。以来、基本構造をほぼ変えることなく今も発売されている超ロングセラーが、加圧不要の小型ガソリンストーブ「123Rスベアストーブ」(2万1780円)です。1969年に“スベア”ブランドはオプティマス社に買い取られ、徐々に市場から姿を消していったのですが、この「123Rスベアストーブ」は別。 【最大出力約1200kcalの燃焼状態を見る】 “タンク一体型でコンパクトかつ加圧不要”、“だれもが手軽に使える”、“使い込むと独自の風合いが出る美しいソリッドブラス”。三拍子そろった名作ですから、アウトドアシーンでの燃料が液体燃料からガスへと移行している激動の時代をサバイブしているのも当然といえば当然でしょう。 そんな名作ですから店頭で一度は目にしたことがあるはず。ですが、実際に手にして使ったことのある人はそう多くはありません。 何度か使った経験があっても、正しい手順ができているかどうかはあやふやなので、この機会に「123Rスベアストーブ」の使い方をおさらいしてみました。
三脚まで付いているオールインワン!
タンクと一体型のバーナーであり、三脚や風防まで付属しています。アルコールストーブとは違い、余った燃料を入れたまま持ち運べるのも便利なポイントのひとつ。火入れOKのサンプルを借りました。新品はピッカピカで触れるのもためらわれますが、何度も使うとこの通り。味わい深い色になります。自分色になる、これぞ醍醐味。 風防に取り付けてある三脚はくるくる回転するので、付属の小鍋を載せるときは内向き、フライパンやケトルなど底がちょっと大きな鍋は外向きにすると安定します。ちなみに調整キー(鍵のようなレバー)は、本体の首や風防に引っかけてギュッとSカンを閉じれば紛失の心配がないのですが、撮影用サンプルなので外したままにしています。中身を確認したら、いよいよ着火スタート!
①タンク内にホワイトガソリン、タンクの上にはジェル着火剤
風防を外し、調整キーをスピンドルに差し込んで時計回りに回して閉じていることを確認してからキャップを外し、ホワイトガソリンを注入。フィラーを使ってこぼさず注ぎましょう。タンク容量は180mlですが、燃料は120mlが上限なのでタンクを少し揺らして液面が見えれば注入終了。キャップを閉じたら、今度はタンク上のくぼみにジェル状着火剤をオン。これはプレヒートのための準備です。