アルミ協会、物流適正化で「自主行動計画」策定
日本アルミニウム協会は25日、「物流の適正化・生産性向上に向けた自主行動計画」を策定した。自動車運転者の労働時間等の改善のための新基準が4月から適用されるのを前に、アルミ業界における物流の特徴や課題を集約。荷役時間の短縮や発送・発注量の適正化、運送用考慮した出荷予定時刻の設定などに取り組むなど、アルミ製品の持続可能な供給の実現に向けて会員企業が荷主事業者(発荷主および着荷主)として取り組むべき事項などをまとめた。 アルミ圧延・押出製品は、重量物かつ表面に傷がつきやすく扱いが難しいため、品質管理の観点から梱包形態や輸送手段を重視する傾向がある。アルミ協会は計画の策定に当たり、アルミ業界における多種多様な製品や梱包形態、荷扱いの難しさや大型重量物などの特徴や課題を加味した。計画策定により協会と会員企業は物流能力不足問題の解消や、将来にわたるアルミ製品の持続可能な供給、物流機能の健全化に向けて計画実行に当たる。 自主行動計画では荷待ち時間・荷役作業に係る時間の把握や時間短縮を図る。特に同一事業所内での荷待ち・荷役作業時間を月平均2時間以内にするよう努める。また物流管理統括者の選定や物流の改善提案を都度実施する。このほか運送契約の適正化、輸送・荷役作業などの安全確保などの目標も定めた。いずれも取り組み状況を踏まえ、必要に応じた見直しを行う考え。