【動画】道頓堀「グリコ看板(5代目)」今夜でラスト。午後7時すぎ最後の点灯開始/大阪
大阪市中央区道頓堀の名物「グリコ看板」が、リニューアルのため、きょう17日で現在の「5代目」が消灯する。4月のリニューアル発表以来、多くの観光客らが「この看板とは最後だから」と、ゴールインマークが描かれた看板との記念撮影をする人がこれまで以上に増えていた。 [動画]道頓堀「グリコ看板」ゴールイン、最後は「同期」に見守られ消灯。16年の歴史に幕 また、80年前にこの場所にあった初代グリコ看板のカラー写真の資料がなかったことから、江崎グリコがこの機会にと情報を呼びかけ、神戸の博物館でカラー映像が見つかるなど、様々な話題や反響を呼んいる。同日も朝から5代目との別れを惜しんでか、両手を広げて記念撮影をする人が多くみられ、午後7時16分に最後の点灯がはじまった。16年の長きにわたって走り続けた5代目看板は、多くの人に見守られながら本当のゴールを迎えようとしている。
1998年に登場の5代目、朝から夜までランナーが走る
現在の5代目看板は、1998年に登場。高さは20メートルで、ネオン管の使用本数は4460本を数えるという。大阪城、通天閣、海遊館、大阪ドーム(現・京セラドーム大阪)といった大阪を代表する建物と、グリコ象徴である両手を広げた「ゴールインマーク」が描かれている。 また、約2分にわたりバックの情景を表す色に変化をもたせることで、朝から夜までランナーが大阪の街を走っているという姿も表現。2003年には大阪城や通天閣などとともに「大阪市指定景観形成物」にも選ばれ、大阪への観光客が看板と撮影する名物スポットにもなっている。
トラッキーやくいだおれ太郎らもカウントダウンに登場した
江崎グリコは、この看板のカウントダウンをツイッターやフェイスブックといったSNSを使い、観光に来ていた人らに残り日数を書いたホワイトボードと看板のツーショット写真を撮ったものを日々載せて告知。最近では、プロ野球阪神タイガースのトラッキーや、道頓堀の名物つながりということで、くいだおれ太郎もこの企画に参加するなど話題を呼んだ。 このほか、5代目看板点灯終了をきっかけに、同社が過去の看 板資料を整理したところ、約80年前に存在した初代看板に白黒写真の資料しかないことが話題となり社員で調査。その様子がメディアで報じられ、神戸市立博物館で当時の貴重なカラー映像資料が出てくるなど、この約4か月の間だけでも様々な話題を呼んだ。