中垣内監督「『日本の男子バレーは弱い、小さいからできない』を変えたい」
世界選手権の位置づけ、目指すところは?
──東京オリンピックまで2年を切った今の時点で思うことは? 中垣内監督:時間はない。時間はないけど、やらないといけないことはいっぱいある。そんなところです。 ──世界選手権の位置づけは? 目指すところはどこですか。 中垣内監督:目標は8位相当。そのためにまず16にいくこと、予選ラウンドを勝ち上がることです。 ──正直、ちょっと厳しい組ではありますが、サッカーもワールドカップでそうでしたが、試合はやってみないとわからない。 中垣内監督:当然そうです。負けていいじゃない、勝ち抜くために練習してきたので、成績を出して、東京オリンピックにつなげていきたいです。 ──メンバーについて、キャプテンの柳田(将洋)選手について、どんなふうに見ていますか。 中垣内監督:まだ気を遣っているところがあるかな。自分のプレーにもっと集中しても変わると思う。彼のサーブには期待しています ──ミドルブロッカーの存在感が出てきた気がします。VNLではセッターの関田(誠大)選手が終盤、競ったところなど、うまく使っている場面が多かったように思います。 中垣内監督:相手が我々のミドル(ブロッカー)を理解しているっていうのは動きから見て取れましたが、その中でもそこを打ち抜いていくだけの力はつけておかないといけないと思います。
18歳の新エースの魅力とは?
──18歳の新エース、西田有志選手への期待もすごく高いです。 中垣内監督:(VNLは)初めて世界と戦ったわりには良かったですね。昨シーズンと比べて成績、チーム力が違う、アップしているのは西田の力、確かにプラスだと思います。非常によく頑張ってくれているとは思いますが、まだまだ満足してほしくないですし、プレー的には謙虚でいてもらいたいと思っています。まだ波も大きいですし、技術的にも改善の余地はあります。18歳ですし、まだまだ伸びていく余地は大きいと思っています。 ──監督からみて、どこが魅力ですか? 中垣内監督:パワーでしょう。前向きなところもいいと思いますよ。小さい(187センチ)というマイナスポイントはありますが、それを補うジャンプ力を持っている、闘争心も持っている。あとは安定した技術力、あるいはその小さな体を克服する技術力がやっぱり必要かなと。 ──石川(祐希)選手が加わって、チームがさらに強みを増せばと期待しています。 中垣内監督:そうなってほしいと思います。