【高校サッカー】静学、3度目の頂点へ…ミスを糧に成長したDF矢沢怜士(3年)…全国選手権28日開幕
身長186センチで空中戦に強いセンターバック・矢沢は新人戦、県総体ともレギュラーを務めて優勝に貢献した。負傷中だった野田裕人主将に代わって、キャプテンマークもつけた。昨年は2度の鼻骨骨折など、けがに苦しんだが、今季は順調だった。 だが6月末のプレミアリーグWEST・大津戦(1●8)で歯車が狂った。「自分のパスミスで2失点してしまった」。ミスが怖くなり、プレーが消極的になった。全国総体後は先発から外れた。 気持ちが切り替わったのは10月。県選手権のメンバー25人が発表された際、外れた3年生が泣いているのを見た。「落ち込んでいる暇はない、と思いました」 11月20日のプレミア・東福岡戦で久しぶりに先発。コンビを組んだ後輩の吉田俐軌に「ミスしてもいい。チャレンジしていこう」とサポート。無失点に抑え、リーグ残留を決めた。もう悩まない。積極的に前に出て、チームを支えていく。(里見 祐司) ◆矢沢 怜士(やざわ・れお)2006年12月31日、大阪府生まれ。17歳。幼稚園からサッカーを始める。前所属は東淀川FC。186センチ、75キロ。血液型O。家族は両親と姉。
報知新聞社