【DeNA】ドラ5石田裕太郎、初登板初先発でプロ初勝利 5回5安打1失点の好投
<日本生命セ・パ交流戦:DeNA8-5ソフトバンク>◇9日◇横浜 DeNA石田裕太郎投手(22)が、5回5安打1失点の好投。初登板初先発でプロ初勝利を挙げた。 1回に2死満塁のピンチを背負ったが、絶好調のソフトバンク柳町を一ゴロでピンチを脱出。その裏に中大の先輩でもある牧の7号満塁本塁打で援護を受けた。 2回は、2死二塁から左中間への飛球を左翼の筒香がダイビングキャッチ。3回にも牧の好守など、バックのファインプレーにもり立てられた。 地元の横浜市磯子区出身。「お父さんからベイスターズファンじゃなきゃ、野球をやらせないぞ」と言われ、ベイスターズファンになるとともに、小学3年から野球を始めた。 ハマスタでのプレーは、小6の選抜大会以来だった。雪が降る中の一戦で三塁を守り「あまりいい思い出ないです。エラーを2個くらいして、負けたんで」と苦笑したが、デビューマウンドで苦い思い出を払拭した。 大好きなDeNAのユニホームに袖を通し、上がったプロ初登板のマウンド。ドラフト会議の翌日に電話で「一緒に頑張ろうな」と激励された3学年先輩の牧、NPB通算1000安打を5号3ランで決めた筒香に攻守で支えられた。 中大の同期で、巨人ドラフト1位の西舘は開幕1軍入りし、初勝利もマークした。「一番刺激になっています」と同期の活躍も力に変え、プロ初勝利を飾った。 ▽DeNA三浦監督(プロ初勝利の石田裕と相合い傘で記念撮影に応じ)「雨が降ってたので風邪ひいたら困るし、ずぶぬれになるよりはいいかなと(笑い)。今日スタンドで見てた子どもたちが、裕太郎に憧れて、将来、DeNAに入ってくれることを願います」 ▽DeNA牧(石田裕について)「大学の時はもっとかわいかったんですけど、どんどん大きくなって、成長を感じることができました。あれだけ笑顔で投げる投手はいないと思いますし、良さでもあると思うので続けていってほしいです」 ▼ルーキー石田裕がプロ初登板を白星で飾った。DeNAの新人でプロ初登板初勝利は20年6月25日坂本以来11人目。相手の先発は43歳、通算160勝の和田で、プロ初登板初先発の新人が40代の先発に投げ勝ったのは12年4月1日楽天戦の藤岡(ロッテ=相手は43歳下柳)以来2人目。 ▼9日は5年目の佐藤(オリックス)もデビュー戦勝利。1日に2人がプロ初登板初勝利は14年4月2日に新人の岩崎(阪神)と3年目の上沢(日本ハム)が記録して以来、10年ぶり。 ▼初回に4番牧が自身2本目の満塁本塁打。初回4番打者の満塁本塁打は23年8月4日ポランコ(ロッテ)以来33人、36度目で、DeNAでは88年5月3日ポンセに次いで2人目。 ◆石田裕太郎(いしだ・ゆうたろう)2002年(平14)1月22日、横浜市生まれ。小3から森ファイターズ(横浜市)で野球を始め、中学時代は神奈川ボーイズ所属。静清(静岡)では1年夏からメンバー入りも甲子園出場なし。中大で2年秋に最優秀防御率。23年ドラフト5位でDeNA入団。今季2軍では8試合1勝2敗、防御率2・03。今季推定年俸780万円。180センチ、74キロ。右投げ右打ち。