サンゴの島、海風感じ力走 全国から176人が参加 喜界島マラソン
「目指せ!日本ジオパーク認定 第10回記念東経130度喜界島マラソン」(同実行委員会主催)は14日、鹿児島県喜界島を1周するフルマラソンコースであった。島外からエントリーした121人を含む、ランナー176人が力走。地元住民の励ましと心地よい海風を受けながら島内を駆け抜けた。 午前8時、隈崎悦男喜界町長の号砲で休養村管理センター前を一斉にスタート。「サトウキビの一本道」やサンゴの石垣が多く残る阿伝集落など、自然と人々の暮らしが溶け込んだ島内を駆け巡った。 コースには17のエイド(給水ポイント)が設けられ、ランナーと住民が笑顔で交流。喜界高校に通学し研究活動を行う「サンゴ留学生」考案のクイズを楽しむランナーの姿も見られた。沿道では住民が「チバリヨー(頑張れ)」と声援を送り、ゴールでは町内婦人会が鶏飯を振る舞うなど、運営ボランティアには約170人が携わり島全体で大会をサポート。参加者153人が時間内に完走した。 沖縄県から参加した富田繁生さん(42)は「3度目の参加。多くの方に名前を呼んで応援していただき、島の景色を楽しみながら完走できた」と笑顔。総合3位入賞の喜界町湾の袰谷翔さん(42)=喜界幹部派出所勤務=は「自分の足で島内を広く見ながら回ることができ、いい機会になった」と話した。 同マラソンはNHKの白鳥哲也アナウンサーが島の魅力を広めようとNPО活動の一環で発起。自身もランナーとして「ハクチョウ姿」で参加した。