第一位決定戦第1局 瀬戸八段制す 囲碁関西棋院 余第一位連勝止まる
囲碁の山陽新聞杯第68期関西棋院第一位決定戦(山陽新聞社主催)の3番勝負が26日、大阪市の同棋院で開幕した。第1局は、初めて挑戦者となった瀬戸大樹八段(40)が、8連覇を目指す余正麒第一位(29)に269手で黒番2目半勝ちした。余第一位が続けていた決定戦連勝記録は14でストップした。 【動画】瀬戸八段が先勝、余第一位の連勝ストップ 瀬戸八段と余第一位はともに、国内主要棋戦のリーグや本戦で活躍する同棋院トップ棋士で、これまでの対戦成績は瀬戸八段の6勝5敗。瀬戸八段は初タイトルを狙い、余第一位は自身が持つ最多連覇記録の更新を目指す。 対局は上辺の接近戦で幕を開け、中盤では瀬戸八段が着実な打ち回しで優位な形勢を確立。余第一位も粘り強く反撃機会をうかがうが、瀬戸八段が隙を見せず逃げ切った。持ち時間は各3時間で、残りは瀬戸八段が1分、余第一位が2分だった。 瀬戸八段は「難しい局面が最後まで続いた。追い上げをしのいだことで勝ちを意識した。2局目でも全力を尽くす」。余第一位は「早い段階で形勢を悪くしてしまった。対局をよく振り返り次に備えたい」と話していた。 第2局は10月17日、同棋院で打たれる。