巨人・松原（左）と西武・若林

　巨人の松原聖弥外野手（２９）と、西武の若林楽人外野手（２６）の交換トレードが２４日、成立し両球団から正式発表された。巨人では阿部慎之助監督（４５）が昨年１０月に就任して以降、４件目のトレード成立。今季開幕後では１２球団初となった。 　外野手同士のトレード成立。１２球団最低のチーム打率・２０１、１４８得点の改善を狙う西武からの熱烈オファーに、新天地で松原の活躍を願う巨人が応えた形だ。阿部監督はこの日、新潟移動前に「西武ライオンズさんから、すぐに使いたいと言っていただいたトレードでした」と説明。その上で親心を口にした。 　「うちではチャンスが少なかったですけど、レギュラーになれるチャンスもある。それを目指して頑張ってほしいです」 　一方、巨人は素質重視で２６歳の若林を獲得。１年目の２１年、わずか４４試合で２０盗塁を記録した。左膝前十字靭帯損傷で途中離脱したが、走攻守で高い潜在能力を秘める。２軍では内野守備にも就いており、阿部監督は「どこで勝負したいか聞きたい。尊重してそこから考えたい」と説明。慎重に今後の起用法を見極めていく方針だ。 　◆松原　聖弥（まつばら・せいや）１９９５年１月２６日生まれ、２９歳。大阪府出身。１７３センチ、７４キロ。右投げ左打ち。外野手。仙台育英から明星大を経て、２０１６年度育成ドラフト５位で巨人入団。１８年７月に支配下選手登録され、２１年には規定打席に到達し、打率・２７４、１２本塁打、３７打点。１軍通算は３０１試合出場、打率・２５０、１５本塁打、６２打点、２９盗塁。 　◆若林　楽人（わかばやし・がくと）１９９８年４月１３日生まれ、２６歳。北海道出身。１７７センチ、７５キロ。右投げ右打ち。外野手。駒大苫小牧、駒大を経て、２０２０年度ドラフト４位で西武入団。１年目の２１年に開幕１軍入りし、２０盗塁をマークも左膝負傷で５月に戦線離脱。１軍通算は１２７試合出場、打率・２３０、６本塁打、２５打点、２９盗塁。