県議会最終本会議 審議の中心は「新年度予算案」ではなく「知事の不適切発言」 静岡県議会
静岡県議会の2月定例会は、新年度の当初予算案などを可決し、閉会しました。最終日の18日も川勝知事の発言への批判が相次ぎました。 議長 県議会: 「これをもちまして本日、2月定例会を閉会いたします」 18日閉会した県議会2月定例会。 1兆3160億円の新年度当初予算案が可決されましたが、最終日も話題の中心は「予算」より「川勝知事」でした。
知事の不適切発言
「磐田ってところは文化が高い。浜松より元々高かった。」 「やっぱり男の子はお母さんに育てられる」 先週水曜、サッカー女子なでしこリーグ1部の、静岡SSUボニータが表敬訪問した際に、川勝知事から飛び出した発言。 「父子家庭の軽視」や「浜松市民を見下している」ともとられかねない発言として、問題視する声が出たのです。 川勝知事 13日: 「私は自分の持ってるとおりのことを話していると言うことです。場を心得て、お話しをしているつもりであります。」
くふうハヤテの試合でもヤジが
16日、静岡市清水区で開かれたプロ野球ウエスタンリーグ「くふうハヤテ」の試合。 そこにユニフォーム姿で応援に駆け付けたのは川勝知事。 ところが観客から…。 スタンドからのやじ ちゅ-るスタジアム清水: 「浜松は民度が低いんだよな、川勝。磐田のが民度高いんだろ。自分で言ってたもんね、この前」 知事の発言に対するヤジが飛びました。
県議会最終日 公明議員は
県議会最終日となった18日。 一連の知事の発言に対して議員からも苦言が相次ぎました。 ちゅ-るスタジアム清水: 「車の両輪に例えられる知事と議会の信頼関係は回復するどころか、最後までガタガタと音を立てて崩れていく事態となっています。知事という立場にありながら、人や自治体を自分の勝手な基準で評価し、思いのままに発言し、行動する、こうした姿はもう見たくありません。(そうだ!)」
自民党議員は
自民改革会議 河原崎聖議員: 「「静岡県議会の恒例行事となりました、閉会日直前の知事の物議を醸す発言について申し上げます。磐田が地域の中心であった時期がある、ということを言いたいのであれば、そう言えばいいのであって、文化に触れる必要はありません。文化が高いとか低いとかいう表現は、重大な差別表現です。あっちよりもこっちのほうが上という論法は、あのコシヒカリ発言と同じです。県民を分断するような発言については、強く戒められたのではありませんか。このような揚げ足取りに近い、粗さがしが行われるようになったのは、御殿場コシヒカリ発言などにより、知事ご自身が招いた事態です。知事ご自身が、来客や聴衆などへのリップサービスのつもりで発言しているものが、得てして〇〇より〇〇のほうが下という、人を見下した形の表現になるため周囲はそれに対して常に目を光らせております。そんな簡単なことが分からないのでしょうか」