「ヤバければやめればいいじゃん」では遅い 子どもに迫る薬物の危険性訴える
SNSを介して子どもに忍び寄る危険 教育と声掛けで意識を変えていくしかない
いま、SNSで子どもたちの世界は以前と比べ急速に広がっている。危険な交友関係や情報にふれるリスクも大きい。 「そこを食い止めるのは教育しかない。理論だけではなく、生活の中で親御さんが声をかけてあげる。高校生や大学生になれば家にいる時間も少なくなるから、毎回の声がけがいざというときに響くと思うし、その辺から意識を変えていくことが大切です」 子どもたちにしっかりした知識を持ってもらうこと。それと同時に、大人たちにも身近に危険が潜んでいるという。 「昔は、刑事物のドラマで覚せい剤をやっている人物が出てきて……みたいなレベルだったじゃないですか。まだどこか遠い存在だったんですよね。だからいざ目の前にそれが現れると、判断ができないんじゃないですかね。それを勧める人がセレブと呼ばれる人たちだったり、何らかの利害関係がある人だったりすれば、じゃあ一回だけなら、ってなっちゃう人もいるんだと思います」 他人事ではない、という危機感を持つことがまず大切なことなのだろう。 (取材・文:志和浩司)