衆院選山口1区の高村正大氏「2区の岸信千世さん、1区から応援を」…旧1区・周南市で挽回「薄氷の勝利」
とりわけ注力したのが、区割り改定前まで市域の大半が旧山口1区に含まれ、自民党の高村正大氏(53)(山口1区)が地盤としてきた周南市の有権者の取り込みだった。
23日に山口市で開かれた高村氏の総決起大会。同氏の選対本部長は「異例ではございます」と断ったうえで、「2区の岸信千世さん、ぜひとも1区の方から声をかけて応援してやってくれませんか」と高村氏の支持者らに訴えた。周南市には選挙区外からも自民党系県議らが応援に入り、徹底した組織戦を展開した。
ふたを開けてみると、岸氏は同市で平岡氏に2848票の差をつけ、5市町で負けた分を挽回する形で辛くも勝利した。
「現職というおごりがあったかもしれず、準備不足はこちらのほうだったかもしれない」と岸氏の陣営関係者。「逆風の中で辛うじてつかんだ薄氷の勝利。次の選挙では盤石の戦いをしたい」と決意を口にした。