「村人にいじめられて…」パラ陸上女子銅インド選手、”夢の為”両親が売却した土地を再購入「自分を見捨てなかった両親へ感謝」【パリパラリンピック】
パリパラリンピックの陸上女子400メートル(T20/知的障害)決勝にインドの21歳ディープティ・ジーバンジが出場。55.82をマークし、銅メダルを獲得した。 【画像】古川佳奈美、辻内彩野、和田なつき選手ら…パリパラリンピックで輝いた“日本人メダリスト”を厳選ショットで一挙紹介! 初めてパラリンピックで悲願のメダルを手にしたジーバンジは、今年5月に日本の兵庫県神戸市で開催されたパラ世界選手権にも出場し、400メートルの世界記録(55.07秒)を樹立していた。そんなジーバンジに母国の大手新聞社『The Times of India』のWEB版も「夢のために両親が売ったワランガルの土地を買い戻す」と題した記事を配信した。 同メディアは、記事のなかで「ジーバンジは最近、ワランガルのカレダ村にある1エーカー(約1200坪)の土地の半分を買い戻した。両親は日雇い労働者として、彼女の夢のために8年前に土地を売却した。その土地は家族が持っていた唯一の価値のある財産だった。その土地を取り戻すことは、彼女にとって、両親が自分自身を見捨てなかったことへの感謝の方法だった」と経緯を伝えた。 また同メディアは、彼女の壮絶な生い立ちを記述。「ジーバンジは生涯を通じて、村人たち皆から『猿』や 『ピッチ(精神異常者)』と呼ばれ、迫害されてきた。両親は『彼女を捨てろ』とさえ言われてきたが、両親は娘を無条件に愛し、アスリートになるというジーバンジの夢をかなえるために、ためらうことなく2016年に土地を90万ルピー(日本円で約150万円)で売却した。昨年、中国(広州)で行なわれたアジア競技大会で金メダルを獲得した彼女は、インド政府から受け取った賞金で、同じ土地の半エーカーを110万ルピー(約185万円)で買い戻した」という。 娘からこれ以上ない親孝行を受けたジーバンジの母親に、同メディアはその後の暮らしについて質問。「娘がその土地を買い戻してから、私たちの生活は良くなりました」と、頬に涙を流しながら語ったと報じた。 ジーバンジを指導するコーチも同メディアに対し、彼女を誇りに感じているコメントを残している。「テルグ州から唯一のパラリンピックメダルを獲得したことを嬉しく思います。それは8年間の努力の結果です。彼女は一度も休まず、映画も見ず、買い物にも行かなかったの…」とここまでのジーバンジの努力を称えた。 構成●THE DIGEST編集部
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