なぜ松山英樹は歴史を塗り替えることができたのか?
「これまでメジャーで勝てなかったなかで、僕が勝ったことによって、ようやく日本人でもできるということがわかったというか、日本人がすごく変わっていくんじゃないかと思っているので。メジャーを目指して頑張ってもらいたいと思うし、僕ももっと、もっと勝てるように頑張っていきたい」 シャイな性格で知られ、グリーンジャケットセレモニーの優勝スピーチも極めて短いものとなった。最後は「サンキュー!」で締めてしまった松山が届けた、後に続く若手選手たちや将来はプロゴルファーになりたいと夢見る子どもたちへの説得力に満ちたエールは、歴史を変えたまぶしすぎるほどの勇姿とともに、新型コロナウイルス禍に見舞われて久しい日本の未来を明るく照らしていく。