パナレーサーのNEWグラベルキング「X1」を100km乗ってみた!
パナレーサーのNEWグラベルキング「X1」を100km乗ってみた!
グラベルタイヤのパイオニア的存在と言える「グラベルキング」。メイドインジャパンの高品質さを売りにするパナレーサーの製造するグラベル用のタイヤだ。そんなパナレーサーから、発売から10年が経過したこのグラベルキングを全面リニューアルしたのが今年の3月。新たにできたパターンの「X1」が気になる。とても気になる。試したい。そんなとき、ちょうどパナレーサーが試乗会を東京で実施するというじゃないか。結局その後も含めて合計100km以上走ったので、この機会に「X1」の個人的感想を紹介しよう。
グリップ、転がり、泥はけ。すべて良くなってる!?
開発したパナレーサーの担当者と一緒に走れるイベントに参加したため、現地では実際にパナレーサー三上さんよりタイヤについて聞くことができた。 まず言っていたのは転がりの軽さ。センターが詰まったパターンを用いることで抵抗が少なく軽い転がりを実現している。接地面のエッジの数がグリップや転がりに影響するため、縦方向と横方向それぞれについてエッジの作り方を入念に計算して作成したとのことだ。サイドノブも今までのモデルよりもしっかりと外に張り出しており、自転車を傾けてエッジを路面に当てるようにコーナリングしたときにトラクションがかかりやすくなるよう配慮しているとのこと。X1は結果としてほぼ全ての路面に対応することが可能になるという。 実際に自分でも頻繁にライドを楽しむパナレーサーの三上さん(前)は、昨年アメリカで開催されたアンバウンドグラベルにも出場した。グラベルの知見を国内外で深めている。
転がりがいい。確かにいい。
東京の多摩川沿いのフラットダートを中心に検証。まずグラベル路面がはじまるまでの舗装路の段階で今までよりも転がりがいいことがすぐわかる(編集部サカモトはグラベルキングSKを普段使用)。日本でグラベルライドを楽しむときにはグラベルコースの間で必ず舗装路を走る機会がそれなりにある。これはうれしいポイントだ。 そしてそのままフラットダートに突入。これくらい締まった路面のフラットなら舗装路の勢いそのままに快適に疾走できる。グラベルの路面を流れるように走る気持ちよさはたまらない。