作り置きのお惣菜は再加熱 冷凍食材を “保冷剤代わり” にしてもいい? あなたのお弁当 “食中毒対策” 大丈夫? 正しい詰め方を専門家に聞く
広島女学院大学 溝口嘉範 教授 「家の冷凍庫はー18℃くらいにしかならないのでゆっくりと凍っていく。ゆっくりと凍ると氷のかたまりが大きくなり、細胞を壊してしまって、解凍したときに水っぽくなって水分が出てきてしまう」 水分が多いと菌が増えやすくなり食中毒の原因になります。ただし、販売されている冷凍食品で『自然解凍可能』の表示がある場合については厳しい衛生基準をクリアしているため、そのまま弁当に入れることができます。 広島女学院大学 溝口嘉範 教授 「細菌性の食中毒は真夏に多いというわけではなく、20℃~25℃そういう温度帯でも食中毒の菌は増えます」 さらに気温が下がると今度はノロウイルスの食中毒が増えるそうです。 「年中、食中毒は気を付けないといけないことになります」 1年中を通して注意が必要という食中毒…。お弁当は持ち運ぶときも十分冷やすよう注意が必要です。お弁当と一緒にバックに入れる保冷剤は、お弁当のどこに置くのがよいでしょうか? 弁当に見立てた食べ物の「横」と「上」にそれぞれ保冷剤を置いて、中身の温度変化を比較しました。 保冷剤2個を弁当の上に置いた場合は3時間経過しても温度は10℃前後であるのに対して、保冷剤を横に1個置いたものは保冷剤なしと同様で30℃近くまで温度が上がってしまっているのが分かります。 冷気は上から下に流れていくので保冷剤は弁当の上に置くことで保冷効果が期待できます。保冷剤も入れ方1つで温度変化に大きな違いがあるので、みなさんもぜひ参考にしてみてください。
中国放送