トヨタの2Q営業益は2割減益も株価上昇-決算内容に評価の声
為替相場では円が対ドルで9月に一時1ドル=139円台まで上昇したが、足元では150円超まで円安に振れており、トヨタなど輸出型の製造業には追い風となっている。グループ企業も含めて相次いだ認証不正問題を受けてトヨタは今期は「足場固め」に注力するとしているが、同社のHVに対する需要は旺盛で、今後上振れする可能性もある。
ブルームバーグ・インテリジェンスの吉田達生シニアアナリスト、第2四半期の減益は想定されていたとして「ネガティブな印象はない」と指摘。通期の営業利益計画については新たに生じた日野自の北米での認証関連のコストを反映しているとして、「実質は引き上げ」との見方を示した。
その上で、通期見通しを据え置いたことについては、為替レートなどでトヨタ特有の保守的な見方を含んだものではないかとし、今後の業績動向に異変が生じなければ、着地は「引き続き上振れ余地を残しながら進んでいくと思う」と述べた。
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Tsuyoshi Inajima