マカオ税関が關閘イミグレ近くの運び屋向け密輸品供給拠点摘発…大量の乾燥牛もつ発見
目下、マカオ警察総局による指揮の下、各保安部門が地域社会の良好な治安環境の維持と保護を目的とした大規模取り締まり作戦「落雷2024」が展開中。 澳門海關(マカオ税関)は11月27日、前日(26日)市内をパトロール中にマカオ半島北部・台山エリアの牧場街に所在する1軒の路面店が違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に従事している可能性があったことから、即時に摘発を実施したと発表。 摘発時、店ではいずれも中国人(中国本土居民)の男女3人(29~43歳)が業務に従事しており、店内から冷凍牛もつ約1500キログラム、市価およそ20万パタカ(日本円換算:約378万円)相当が発見されたという。
税関では、店舗の責任者の中国人の男1人が上述の男女3人を違法雇用した上、運び屋を組織してマカオから中国本土への密輸出することにより正当な貿易活動の規制逃れを企図したとみて行方を追うとともに、店での業務に従事していた男女3人について対外貿易法違反で行政処分手続きに着手済みとした。また、食材の保管状況(温度管理)が食品安全法に触れる可能性があるとみて市政署に通報したほか、営業許可証なし運営も判明し、それぞれ関係当局が調査を進めるとのこと。 現場周辺は中国本土との主要な陸路の玄関口・關閘イミグレーション(通称:ボーダーゲート)に近く、以前から両地の間を往来する運び屋相手のビジネスを行う店舗や倉庫などが存在すると指摘され、当局が高頻度でパトロールや摘発を行っている場所のひとつ。 税関では、本件の発表に合わせ、市民に対して報酬を目当てに運び屋行為へ従事しないよう累次の呼びかけを行うとともに、今後も全力を挙げて水際における各種取り締まりを継続する考えをあらためて示した。