リップル、XRP Ledgerにイーサリアム互換スマートコントラクトを追加予定
リップル(Ripple)社は、新しいサイドチェーンを通じてイーサリアム互換のスマートコントラクトを統合することでXRP Ledgerを強化しようとしている。基本的な取引を超えたものになるよう機能を拡張し、分散型取引所(DEX)やトークン発行などの複雑なアプリケーションが盛り込まれることになる。 この開発には、クロスチェーントークン送信のためのアクセラー(Axelar)ネットワークの使用が含まれる。エックス・アール・ピー(XRP)をほかのネットワークで使用するためのラップドXRP(eXRP)がこのサイドチェーン上の主要トークンとして機能し、より広範な相互運用性と開発者の参加を促進する。 イーサリアム互換のスマートコントラクトの追加はまもなくの予定で、これは密接に関連する暗号資産XRPのファンダメンタルズを高める効果がある。 リップル社は2日のリリースで、「スマートコントラクト機能に向けた進展は、XRP LedgerエコシステムのXRPL EVM(イーサリアム仮想マシン)サイドチェーンですでに進行中だ」と表明。 「このサイドチェーンはXRPコミュニティにEVMとの互換性をもたらし、開発者が馴染みのあるツールとプログラミング言語を使用できるようになる。それによってグローバルな開発者コミュニティにとってのXRP Ledgerの魅力が高まることになる」と説明した。 XRP Ledgerは、金融取引の処理と記録にXRPを使用するオープンソースのブロックチェーンネットワーク。リップル社は2022年、開発者がイーサリアムネットワーク用に作られたスマートコントラクトをXRP Ledger(XRPL)ブロックチェーンにデプロイする方法のテストを開始した。 イーサリアム仮想マシン(EVM)は、イーサリアムネットワーク上でスマートコントラクトを実行するソフトウェアのこと。サイドチェーンは、メインのブロックチェーン(この場合はXRP台帳)と並行して動作するブロックチェーン。 XRPL EVMサイドチェーンは、暗号資産(仮想通貨)ブリッジサービスであるアクセラーを使用して、ユーザーが自身と他の55のブロックチェーン間でトークンを送信できるようにする。ラップドXRP(eXRP)がサイドチェーン上のネイティブ資産およびガス代(取引手数料)トークンとして機能する。 |翻訳・編集:林理南|画像:Scott Moore/Shutterstock/CoinDesk|原文:Ripple Will Soon Add Ethereum Compatible Smart Contracts to XRP Ledger※編集部より:タイトル、本部を一部修正して、更新しました。
CoinDesk Japan 編集部