工事現場に隣接の建物が倒壊 けが人なし 162人が避難/台湾
(新北中央社)北部・新北市三重区で6日、工事現場に隣接する建物2棟が傾き、夜になってうち1棟が倒壊した。けが人はいなかった。避難が必要な近隣住民を支援する団体は、市政府社会局の統計として、7日午前8時までに64世帯162人が避難したと発表した。 現場では地下室設置のための掘削が行われていた。隣接する建物に傾きや亀裂が見つかったため、市政府は当初、応急措置として水や薬液を注入して補強した上で、2棟のうち1棟の3~4階部分を解体する予定だったが、夜になって別の1棟が倒壊した。 傾いた建物1棟の所有者は、40年以上住んでいたと話し、こんなことが起きるなんて信じられないと驚いた。午前3時過ぎにタイルが突然落下するトラブルが起きていたことを明かし、その後傾きが大きくなったため市政府に通報したと語った。 市政府は工事の即時中止を要求。建築法違反で建設会社と建築会社にそれぞれ9万台湾元(約43万円)の過料を科したと明らかにした。 また安全確保のため、倒壊を免れた建物1棟もその後解体された。 (王鴻国/編集:齊藤啓介)