三代目 J SOUL BROTHERSが不動のメンバーで7度目のドームツアー 「日本のエンタメにおいてひとつの基盤を作り上げることができるかもしれない」
2010年の結成以来、不動のメンバーで活動を続ける三代目 J SOUL BROTHERS。7度目のドームツアーに向かう彼らの根幹にあるものとは。AERA 2024年12月2日号より。 【写真】蜷川実花が撮った!AERAの表紙を飾った三代目 J SOUL BROTHERSはこちら * * * 10枚目となるオリジナルアルバム「ECHOES OF DUALITY」は二面性をテーマに全曲新曲で構成されている。1曲ごとに違うプロデューサーを立て、新しい扉を開いた。 「楽曲のみならず、ミュージックビデオをはじめとするビジュアルの世界観も新たなコンセプトのもとに制作しました。15年近く活動しているとどうしてもスタイルは固まってきてしまいますが、ここで新たなトライをすることで、自分たちも見てくれる人たちも新鮮な気持ちになるのではないかと思いました」(OMI) 「今回参加してくれたクリエーターの方は、ほとんどがご一緒するのが初めて。トップクラスのクリエーターの方たちの意向を大事にし、僕たちを料理してもらうことで良いアルバムが生まれるのではないかという思いがありました」(今市隆二) 最初にリリースされた楽曲であり、これまでの楽曲の中でもとりわけヒップホップ色の強い「BLAZE」には「俺たちが世界を変えるには 闘い続けてないと意味がない」というフレーズがある。 「様々なボーイズグループがメンバーチェンジをしたり、解散や活動休止といった道を選んでいます。人生においてそういう選択をするタイミングは当然来るものです。でも僕たちは結成当初のメンバーが欠けることなく15年活動してきて、新たなコンセプトの新曲を揃え、7度目のドームツアーに向かっています。その姿勢はLDHの後輩たちに何か道を示すことになるかもしれないし、ひいては日本のエンタメにおいてひとつの基盤を作り上げることができるかもしれない。そういうことを考える段階になっているからこその『BLAZE』のリリックという気がしています」(OMI) 決して攻めの姿勢を崩さない。三代目 J SOUL BROTHERSは未到の道を走り続けている。(ライター・小松香里) ※OMIの「O」はストローク付きが正式表記 ※AERA 2024年12月2日号
小松香里