【ラリージャパン 2024】波乱続きの劇的大団円…ヒョンデのヌービルが悲願のドライバーズタイトル初戴冠
これまでシリーズ2位や3位ばかりだったヌービルにとってはまさに悲願達成となった。「言葉が見つからないよ。とにかく、関わってくれたみんな、一緒に戦ってくれたみんな、チームの全員に感謝している。(王座に)とても近いところに何度もいたんだけどね。常に全力を尽くしてきた。そして今年、それが報われたよ」。ベルギー国籍の36歳ヌービル、ついに世界王者の仲間入りだ。
最終SSまでわからなかったマニュファク王座争い、トヨタ逆転でV4
最終日最後のSS(SS21)は、上位5台に5-4-3-2-1点が付加されるパワーステージ。ヒョンデとトヨタは□暫定同点□の状況でここを迎え、ここでの勝敗がマニュファクチャラーズタイトル争いの勝敗に直結するような状況での今季最終SSということになった。
そしてトヨタは前戦終了時15点差だった苦境を逆転し、3点差(561対558)で4年連続8度目のマニュファクチャラーズタイトル獲得を決めるのであった。ヒョンデは4年ぶりの奪冠ならず、ドライバー&コ・ドライバーとあわせてのタイトル総取りとはならなかった。
トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team=TGR-WRT)のチーム代表、ヤリ-マティ・ラトバラは、「タイトル獲得の可能性はそれほど高くなかったが、我々は最後の最後まで戦い続けるつもりだった。そして実際に最後の最後まで戦い続け、それがタイトル獲得につながった。最後まで戦い続けること、決して希望を失わないことの大切さを示すことになったと思う」と、奇跡的な逆転劇を振り返っている。
勝田貴元は4位「マニュファク王座を獲得できて、とても嬉しいです」
ラリージャパンの優勝は#33 エバンスで、2年連続制覇(今季初優勝)。ドライバーズランキングでタナックを抜き2位に上がってのシーズン終了となっている。エバンスは「最終日はとてもエキサイティングな一日となり、喜ぶべき最終結果を得ることができた。チームのホームラリーであるこのイベントで再び優勝することができ、本当に嬉しく思う。また、マニュファクチャラーズタイトルの獲得に貢献できたことも本当に嬉しい。チームのメンバー全員にとって大きな意味をもつことであり、その一員であることを誇りに思う」と語った。